名作「SMOKE」デジタルリマスター版、12/17~リバイバル公開へ―【今週末見るべき映画】記事掲載
――もう21年前になるが、ウェイン・ワン監督の 「SMOKE」 という映画を見た。
作家、タバコ屋の店長、黒人の自動車修理工の3人の中年男は、それぞれ、辛い過去を抱えている。そこに、ギャングが盗んだ金を拾った黒人の少年がからんでくる。
それぞれの人生が、ニューヨークのブルックリンを中心に交差する。悪人ではないが、善人でもない。ごく、ふつうの、市井の人間である。平気で嘘をつき、冗談を言う。人生にはいろんなことがあるが、捨てたもんではない、生きているっていいものだと、見終わって、ふと思った。
――このほど、21年を経て、この 「SMOKE」 (アークエンタテインメント配給) がリバイバル公開となる。デジタルリマスター版である。いま見直すと、鮮明で、音声もくっきり。2時間足らずの映画だが、もっと長く、見てみたいと思わせるほど。
――リバイバル公開にあたって、「SMOKE」 の製作総指揮を務めた井関 惺 (いせき・さとる) さんに話を聞く機会があった。
井関さんは、元日本ヘラルド映画の宣伝プロデューサーで、1976年に「ベンジー」、1978年に「グレートハンティング」、「ケンタッキー・フライド・ムービー」などを大ヒットに導いた。その後、チェン・カイコー監督の「始皇帝暗殺」の製作や、ジェームズ・アイボリー監督の「ハワーズ・エンド」、ニール・ジョーダン監督の「クライング・ゲーム」などの資金投資に関わった。
また、大島渚監督の「戦場のメリークリスマス」や、黒澤明監督の「乱」に参加、世界的な規模の映画に多数関わった映画プロデューサーである――。
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■ エキサイトイズム 「SMOKE デジタルリマスター版」 【今週末見るべき映画】
(2016年12月16日付)
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