【悲しいご報告】
お世話になっております 二井康雄について ご報告させていただきます 大阪に生まれ 生活総合誌「暮しの手帖」に定年退職をするまで約41年間勤め 晩年は映画ジャーナリスト 書き文字ライターとして活動しておりました二井康雄が2023年7月2日 骨髄異形成症候群のため 東京都内の診...
「今週末見るべき映画」はFacebookに移行しました!
ご案内が遅くなりましたが、最新映画のレビュー「今週末見るべき映画」は、二井康雄のFacebookでご紹介しています。 最新記事から過去レビューまで、ご興味のある方は、どうぞそちらをご覧くださいませ。 ◆二井康雄のFacebook...
今週末見るべき映画「パリの調香師 しあわせの香りを探して」
――舞台はパリ。人づきあいの苦手な、天才的調香師の女性アンヌ・ヴァルベルグが、一時、嗅覚が衰える。なんとか回復したものの、香水を作る仕事ではない。幼い娘の親権争いで悩む中年男の運転手ギョーム・ファーヴルが、アンヌと出会う。性格は大いに異なるが、互いに欠けている部分を補いあい...
今週末見るべき映画「燃ゆる女の肖像」
――18世紀。女性画家マリアンヌが、伯爵夫人の依頼で、断崖絶壁のブルターニュの孤島にやってくる。伯爵夫人の娘エロイーズの見合いのための肖像画を描くためである。伯爵夫人の住むお城のような館と、孤島のあちこちの風景が、とにもかくにも美しい。「燃ゆる女の肖像」(ギャガ配給)を見た...
年始め見るべき映画(その2)「ハッピー・バースデー 家族のいる時間」
――フランスの南西部の邸宅が舞台。夏のある日、カトリーヌ・ドヌーヴ扮するアンドレアの70歳のバースデーを祝うために、家族や知り合いが集まる。映画「ハッピー・バースデー 家族のいる時間」(彩プロ、東京テアトル、STAR CHANNEL MOVIES配給)の幕が開く。...
年始め見るべき映画(その1)「チャンシルさんには福が多いね」
――チャンシルさんは40歳くらいの女性で、映画プロデューサー。相棒の監督が急死、職を失う。いまだ独身。なんとか食べていかなくてはならない。 「チャンシルさんには福が多いね」(リアリーライクフィルムズ、キノ・キネマ配給)は、失業したチャンシルが、どのように生きていくのかを、淡...
年末年始見るべき映画 その2の2「声優夫婦の甘くない生活」
●「声優夫婦の甘くない生活」(ロングライド配給) ここ数年、傑作のイスラエル映画が多い。「迷子の警察音楽隊」「コングレス未来学会議」「運命は踊る」「テルアビブ・オン・ファイア」などなど。この「声優夫婦の甘くない生活」もまた、イスラエル映画の傑作と思う。...
年末年始見るべき映画 その2の1「また、あなたとブッククラブで」
「年末年始見るべき映画 その2」は、2作品です。コロナ禍は収束の気配なく、政府の無能無策ぶりに、あきれるばかり。いまさらGoToの一時停止や外出自粛、営業短縮要請でブレーキをかけても、遅すぎる。まったく、ひどい政府だ。せめて庶民は、年末年始に、優れた映画を見てのうさ晴らし。...
年末年始見るべき映画 その1の3「ブレスレス」
●「ブレスレス」(ミッドシップ配給) 妻を亡くした外科医が、ふとしたことからSMクラブに足を踏み入れる。首を絞められ、あわやの一瞬、死にかけた水中の妻が脳裏に浮かぶ。外科医は、妻の面影と出会いたくて、SMクラブに通うようになる。SMなどとは縁がなく、加虐や被虐で快感を覚える...
年末年始見るべき映画 その1の2「ヘルム―ト・ニュートンと12人の女たち」
●「ヘルム―ト・ニュートンと12人の女たち」 (彩プロ配給) 「ヴォーグ」や「エル」、「マリ・クレール」など、多くのファッション雑誌で、いろんな女性を撮り続けた写真家ヘルムート・ニュートンに、インスピレーションを与えたという12人の女性がいる。...