今週末見るべき映画「隣の影」
――いろんな映画を、一般の人に知らせるチラシやポスターに書かれる宣伝文句がある。ここでは、「笑顔で挨拶、心に殺意。消えた猫に、吠えない犬――」とある。巧い。その通りなのだ。一本の大きな木の影が原因で、とんでもなくブラックな喜劇と悲劇が起こる。笑顔と殺意、まさに喜劇と悲劇は表...
今週末見るべき映画「ゴールデン・リバー」
――カナダ生まれの作家パトリック・デウィットの小説「シスターズ・ブラザーズ」(東京創元社・茂木健 訳)が原作の映画化だ。アメリカがゴールド・ラッシュで大騒ぎの頃、殺し屋のイーライとチャーリーのシスターズ兄弟が、黄金を見分ける液体を作った男と出会い、黄金を手に入れようとする。...
第16回「編集よもやま話」―映画評論家の南波克行さん、映画書の執筆・翻訳・編集の苦しみ喜びを熱っぽく語る
7月13日(土)、第16回「編集よもやま話」を開催しました。 トークのゲストは、映画評論家の南波克行さんで、ここ10年余、多くの映画書を執筆、翻訳、編集作業のほか、「キネマ旬報」などで、鋭い映画批評や論考を執筆されています。...
今週末見るべき映画「サマーフィーリング」
――ベルリン、パリ、ニューヨークと、かつて愛した女性サシャの面影を追うロレンス。サシャの妹ゾエは、シングルマザーの身でパリで働いている。ロレンスはパリに向かい、ゾエにサシャの面影を見いだす。ゾエは、いまはニューヨークで働くロレンスを訪ねるのだが……。...
今週末見るべき映画「巴里祭」「リラの門」
――ルネ・クレール生誕120周年になる。このほど、1933年の傑作「巴里祭」と、1957年の「リラの門」が、4Kデジタル・リマスター版で公開となる。クレール作品は、傑作揃い。1930年、トーキー第1作の「巴里の屋根の下」、1931年の「ル・ミリオン」「自由を我等に」などなど...