新年のご挨拶
明けましておめでとうございます。 本年もなにとぞよろしくお願いいたします。 昨年の暮れ、「世界でいちばん貧しい大統領 愛と闘争の男、ホセ・ムヒカ」(公開は3月27日)というドキュメンタリー映画の試写を見ました。 ご存知の通り、ホセ・ムヒカは、ウルグアイの第40代の大統領でし...
今週末見るべき映画「テルアビブ・オン・ファイア」
――宗教、思想の異なる多くの民族が、複雑な関係で共存している。イスラエルとその周辺は、いったいどういうことになっているのか。シリアスな状況を背景に、この複雑さを笑い飛ばす痛快作だ。 (2019年11月19日「二井サイト」公開)...
今週末見るべき映画「影踏み」
――多くの原作が映画化されている作家、横山秀夫。その短編小説集『影踏み』を、篠原哲雄が監督する。主演は、シンガーソングライターの山崎まさよし。長編では「月とキャベツ」以来、久々の顔合わせになる。山崎まさよしは、横山作品を全作読破する大ファンである。この3人の縁がつながり、映...
「第20回東京フィルメックス」 11/23開幕へ 今年の見どころは?
今年もまた、東京フィルメックスが開催される。 20回の節目だが、声高に20回、20回と叫ばないところが、いい。 会期は、11月23日(土)から12月1日(日)の9日間。会場は、有楽町朝日ホール、TOHOシネマズ日比谷。 アジア映画中心のコンパクトな映画祭だが、なんとなくアッ...
今週末見るべき映画「アダムズ・アップル」
――デンマークの田舎の教会の牧師イヴァンは、更正プログラムの一環で、仮釈放の受刑者の面倒をみている。そこに、ネオナチで粗暴なアダムがやってくる。すでに住み込んでいる連中とアダムは、人のいいイヴァンに、厄介な試練をおしつけるのだが……。...
友人Mさんへの手紙 「第32回東京国際映画祭」を振り返る
Mさん。二井です。今年も会期中はお世話になりました。もともとのお祭り好き。生まれ育った大阪の天神祭が近づいてくると、もう、うれしくてうれしくて、心うきうきでした。 六本木ヒルズの映画祭会場付近も、ただ歩いているだけで、「映画祭って、いいなぁ」と、心うきうきでした。...
今週末見るべき映画「真実」
――映画を取り巻く状況そのものが事件、話題である。「万引き家族」で、第71回カンヌ国際映画祭のパルムドールを受けた是枝裕和監督が、カトリーヌ・ドヌーヴ、ジュリエット・ビノシュ、イーサン・ホークを起用しての新作「真実」は、第76回ヴェネツィア国際映画祭のオープニング作品となっ...
今週末見るべき映画「ジョーカー」
――「バットマン」に登場する悪役ジョーカーが、そもそも、どのような人物で、どのようにして悪役になってしまったのか。アメコミの「バットマン」を背景にしているとはいえ、まったく異なる角度からのオリジナル・シナリオで描いたジョーカーの誕生秘話だ。優しく孤独な男が、巨悪に変貌するさ...
今週末見るべき映画「ラスト・ムービースター」
――ひたすら、懐かしく、楽しく、そして、切ない。そして、後味が爽やか。バート・レイノルズ扮する、かつてのアクション映画の大スター、ヴィック・エドワーズが、「ナッシュビル国際映画祭」での回顧上映と、特別功労賞を受けるべく、生まれ故郷近くのナッシュビルに出かけていく。...
今週末見るべき映画「ガーンジー島の読書会の秘密」
――1946年、第二次世界大戦後のイギリス。ロンドンに住む、若き女流作家ジュリエットが、かつてドイツに占領されていたガーンジー島での、ある読書会を取材するべく、島を訪ねる。読書会のメンバーに取材を続けるうちに、ジュリエットは、ある秘密を知ることになる。...