今週末見るべき映画「顔たち、ところどころ」
――映画監督アニエス・ヴァルダと、写真家でアーティストのJRが、フランスのあちこちを旅する。年齢差54歳。いわば、おばあちゃんと孫の旅。出会った人たちを写真に撮り、大きく引き延ばして飾る。心がほんわかとなる。 2015年、アニエス・ヴァルダの娘ロザリーは、母親に、フランス人...
第12回 編集よもやま話 「キューバ音楽のいまを編集する」 10/21開催へ
二井康雄です。お元気でお過ごしでしょうか。 2015年6月から、神田神保町の「ブックカフェ二十世紀」のオーナー、鈴木宏さんのご提案で、「編集よもやま話」というトークイベントを、不定期ですが開催しています。 ぼくは、暮しの手帖社で、ほぼ40年、編集の現場にいました。ここで学ん...
今週末見るべき映画「ペギー・グッゲンハイム アートに恋した大富豪」
――キュビズムから現代アートまで、20世紀を代表するアート・コレクションを築いた女性ペギー・グッゲンハイムの、アートを愛し、アートとともに生きた人生を描く。 大富豪の一族、ペギー・グッゲンハイムのアートに捧げた人生を描いて、あきない。ドキュメンタリー映画「ペギー・グッゲンハ...
今週末見るべき映画「判決、ふたつの希望」
――侮辱、謝罪をめぐるささいな諍いが、民族や、信じている宗教、政治思想などの違いで、大騒動になる。この軋轢を生む背景を、骨太で、まことに力強く描ききる。 「判決、ふたつの希望」(ロングライド配給)の原題は、「The Insult」、「侮辱」である。「侮辱だ」、「謝罪しろ」の...
今週末見るべき映画「タリーと私の秘密の時間」
――3人目の子どもが生まれようとしている主婦マーロのところに、完璧ともいえるベビーシッターのタリーが現れる。ところが、タリーには、ある秘密が……。 「JUNO/ジュノ」や「マイレージ、マイライフ」で、職人肌の演出を見せたジェイソン・ライトマン監督の新作が、「タリーと私の秘密...
今週末見るべき映画「スターリンの葬送狂騒曲」
――1953年、粛清の名のもとに、恐怖政治でソ連を支配した独裁者スターリンが亡くなる。次期権力者の座を狙って、マレンコフやフルシチョフ、ベリヤといった側近たちが色めきたつ。まるで、ドタバタコメディ。辛辣さ、たっぷり。 いま、ショスタコーヴィチの交響曲第10番を聴いている。演...