今週末見るべき映画「ユーリー・ノルシュテイン《外套》をつくる」
――「アニメーションの神様」と、世界じゅうから称賛されているユーリー・ノルシュテインが、30年以上もかけて、いまだ未完の作品が、ゴーゴリの小説「外套」だ。なぜ未完か、ノルシュテインのいるモスクワまで、映画監督の才谷遼さんが訪ねていく。...
今週末見るべき映画「サンセット」
――第一次世界大戦の直前、ハンガリーのブダペストの高級帽子店に、イリスという女性がやってくる。かつて、イリスの両親が遺した帽子店だが、ここには大きな闇が横たわっていた。 (2019年3月12日「二井サイト」公開) ハンガリーの映画監督ネメシュ・ラースローは、かつて、タル・ベ...
今週末見るべき映画「マイ・ブックショップ」
――1959年。フローレンスは、イギリスの海辺に面した小さな町で、亡き夫との夢だった書店を開くが、保守的な町ゆえ、さまざまな妨害、横槍が入る。立ち向かうフローレンスの、凛とした生き方に魅せられる。 (2019年3月7日「二井サイト」公開)...
今週末見るべき映画「サッドヒルを掘り返せ」
――もう、涙、涙のドキュメンタリー。「続・夕陽のガンマン 地獄の決斗」のロケ地となったスペインの荒野に、熱心なファンが結集。50年近く前のロケ地を復元しようとする。 (2019年3月5日「二井サイト」公開) スペインのマドリードの北250km、ブルゴス郊外にあるサント・ドミ...
今週末見るべき映画「天国でまた会おう」
――ピエール・ルメートルの同名小説を、ルメートル自身が脚本に参加しての映画化だ。原作は、愚かな戦争への批判と風刺、皮肉に満ちた、とびきりの爽快さ。結末こそ違えども、映画もまた、抜群の面白さ。小説、映画とも、読むべき、見るべき!とお勧めしたい。...
ネット・ラジオ「国弘よう子の映画ナイト」 に出演しました
ネット・ラジオのカルチャー&エンターテイメント放送局、ブルーレディオドットコムの「国弘よう子の映画ナイト」に、ゲスト出演しました。 国弘さんは、音楽や映画関連の司会や、映画評論家としても著名な方です。放送は、3月1日(金)20時から一週間、聴取できます。...
今週末見るべき映画「女王陛下のお気に入り」
――18世紀初頭、フランスと戦争中のイングランドに君臨した女王アン。気まぐれな女王に成り代わって権力を握るレディ・サラ。そこにサラの従妹アビゲイルが現れ、愛憎入り交じっての三者三様の駆け引きが始まる。 (2019年2月12日「二井サイト」公開)...
今週末見るべき映画「ちいさな独裁者」
――ナチス・ドイツの若い脱走兵が、大尉の軍服を発見、身につけたことから、ヒトラーよろしく、残虐な独裁者に成り上がっていくのだが……。 (2019年2月7日「二井サイト」公開) ハリウッドで、「フライトプラン」、「RED/レッド」などを撮ったロベルト・シュヴェンケ監督が、母国...
第14回「編集よもやま話」、イラストレーターの高松啓二さん迎え3/4開催へ
お元気でお過ごしでしょうか。 2015年6月から、神田・神保町の 「ブックカフェ二十世紀」 のオーナー、鈴木宏さんのご提案で、「編集よもやま話」 というトークイベントを、不定期ですが開催しています。 ぼくは、暮しの手帖社で、ほぼ40年、編集の現場にいました。ここで学んだこと...
今週末見るべき映画「ともしび」
――ごひいき女優のひとり、シャーロット・ランプリングの新作は、またも、ほぼひとり芝居。夫と離れ、息子に厭われ、孫にも会えない。人生の終焉近くの孤独を、ほぼ表情の変化だけで演じぬく。 (2019年1月31日「二井サイト」公開)...