今週末見るべき映画「バイス」
――田舎の電気工から、ジョージ・W・ブッシュ政権の副大統領にまで上り詰めた影の権力者、ディック・チェイニーの実像に迫る。 ジョージ・W・ブッシュ、ドナルド・ラムズフェルド、コリン・パウエル、コンドリーザ・ライスそしてディック・チェイニーと、驚くほどのそっくりさんばかりの政治...
今週末見るべき映画「ザ・プレイス 運命の交差点」
――人はその願望を叶えるために、いったいに努力し、なにがしかの苦労をするものだ。ただし、その努力、苦労が、とんでもない内容だとしたら……。 (2019年4月2日「二井サイト」公開) 男がひとり、「ザ・プレイス」というカフェの奥に座っている。この男に何か相談事があるのか、いろ...
今週末見るべき映画「記者たち~衝撃と畏怖の真実~」
――ジョージ・W・ブッシュ政権下のアメリカ。2001年9月11日の同時多発テロ後、イラク侵攻の口実に、イラクに大量破壊兵器が存在するとの政府の「巨大な嘘」を暴こうとする新聞記者たちから、真のジャーナリズムのありようが見えてくる。 (2019年3月26日「二井サイト」公開)...
今週末見るべき映画「ユーリー・ノルシュテイン《外套》をつくる」
――「アニメーションの神様」と、世界じゅうから称賛されているユーリー・ノルシュテインが、30年以上もかけて、いまだ未完の作品が、ゴーゴリの小説「外套」だ。なぜ未完か、ノルシュテインのいるモスクワまで、映画監督の才谷遼さんが訪ねていく。...
今週末見るべき映画「サンセット」
――第一次世界大戦の直前、ハンガリーのブダペストの高級帽子店に、イリスという女性がやってくる。かつて、イリスの両親が遺した帽子店だが、ここには大きな闇が横たわっていた。 (2019年3月12日「二井サイト」公開) ハンガリーの映画監督ネメシュ・ラースローは、かつて、タル・ベ...
今週末見るべき映画「マイ・ブックショップ」
――1959年。フローレンスは、イギリスの海辺に面した小さな町で、亡き夫との夢だった書店を開くが、保守的な町ゆえ、さまざまな妨害、横槍が入る。立ち向かうフローレンスの、凛とした生き方に魅せられる。 (2019年3月7日「二井サイト」公開)...
今週末見るべき映画「サッドヒルを掘り返せ」
――もう、涙、涙のドキュメンタリー。「続・夕陽のガンマン 地獄の決斗」のロケ地となったスペインの荒野に、熱心なファンが結集。50年近く前のロケ地を復元しようとする。 (2019年3月5日「二井サイト」公開) スペインのマドリードの北250km、ブルゴス郊外にあるサント・ドミ...
今週末見るべき映画「グリーンブック」
――1960年代、実在した黒人のジャズ・ピアニストが、粗野なイタリア系の用心棒を従え、黒人差別のまかり通るアメリカ南部のコンサート・ツアーに出かける。 (2019年2月26日「二井サイト」公開) 「グリーンブック」(ギャガ配給)は、今年のアカデミー賞で、作品賞、主演男優賞(...
今週末見るべき映画「天国でまた会おう」
――ピエール・ルメートルの同名小説を、ルメートル自身が脚本に参加しての映画化だ。原作は、愚かな戦争への批判と風刺、皮肉に満ちた、とびきりの爽快さ。結末こそ違えども、映画もまた、抜群の面白さ。小説、映画とも、読むべき、見るべき!とお勧めしたい。...
ネット・ラジオ「国弘よう子の映画ナイト」 に出演しました
ネット・ラジオのカルチャー&エンターテイメント放送局、ブルーレディオドットコムの「国弘よう子の映画ナイト」に、ゲスト出演しました。 国弘さんは、音楽や映画関連の司会や、映画評論家としても著名な方です。放送は、3月1日(金)20時から一週間、聴取できます。...